スキーマ療法ワークの記録

伊藤絵美著『自分でできるスキーマ療法ワークブック』(星和書店)に取り組む記録ブログです。1979年うまれ女性。福祉関係。パートナーと子との3人ぐらし。

「レッスン3 上手に自分を助けましょう」&ホームワークを終えて

 

自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう

自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう

 

 レッスン3では認知行動療法の基本が解説されています。とくにワークはなく基本「読むだけ」のレッスンで、「ストレッサー(ストレス状況)」「ストレス反応」「コーピング」など、認知行動療法の基本用語と基本図式を頭に入れておいてね、ということでした。

 

認知行動療法では「ストレス反応」を「認知」「気分・感情」「身体反応」「行動」の4つに分けて考えています。このうち意図的な対処(=コーピング)が可能なのは「認知」と「行動」の2つだ、ということで、「ストレスの観察と理解」を通して認知と行動を変えることで、自分を上手に助けられるようになることが目指されています。

 

この「ストレスの観察と理解」に関連して、レッスン3では「ホームワーク」として、日常生活で感じたストレス体験の外在化(書き出すこと)が求められていました。

 

「ストレス体験の外在化」として、最近仕事で体験したひどい仕打ちと、趣味の集まりで体験した些細な行き違いの二つについて走り書きしてみました。前者は息苦しさや上半身の熱感、涙ぐむなどの身体反応を伴うほどの強いストレス状況、後者はあははと流して忘れてしまうような弱いストレス状況だったのですが、書き出してみると共通点がありました。

 

それは、両者とも「相手の無理解への怒り」と、「相手の無理解をもたらした自分の説得力や人望のなさへの怒り」という2種類の怒りを含んでいるということです。しかも、私の頭の中で、相手への怒りが次第に自分への怒りに収斂もしくはシフトしていってしまう傾向があるようです。

 

冷静に考えると、自分の説得力のなさが相手の無理解の原因とは限らないし、少なくとも主因とは限らないのですが、「私が思うように理解させられない私」に私は強くこだわっているみたいです。その背景には、「圧倒的な説得力と人望で相手を自分の意のままに動かしたい」というようなコントロール欲求、もしくはそうあらねばならないという強迫観念があるのかもしれない、などと考えたりしました。